写真を「撮る」とは、「取る」ではなく「作る」こと

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自分の目で見て、「これは美しいね」と思って、写真を撮って後から見たら、
失望したことが誰でもありますね。
 
 
なぜでしょうか?
 
 
理由は色々ありますが、今回はその理由の一つを理解しましょう。
解決方法も明らかになりますよ!
 
 
まずは、1番目の写真を見ましょう。
 
 

AF-P DX NIKKOR 18-55mm, f/5.6, 1/160s, ISO-100, 55mm.

 
寺・神社境内の典型的な灯篭です。
 
灯篭自体は美しいけど、写真を見て
まあ、普通の灯篭だ」しか印象は残らないでしょう。
 
2番目の写真も同じ灯篭です。
 
 
 

AF-P DX NIKKOR 18-55mm, f/5, 1/250s, ISO-100, 18mm.

 
 
印象は違いますね。
 
個人的には、2番目の方が何倍も面白いと感じます。
 
 
なぜ?
 
 
人は「灯篭を見る」時に、意識の中には灯篭だけ入っているけど、
無意識に周囲の雰囲気全体も視野に入れていると思われます。
 
周りの近くのもの、遠くのもの、
その日の天気、等々の全てに影響されてで印象が作られています。
 
 
逆に「じゃあ、撮ろう」と思って、カメラをその被写体向けて撮ったら、
被写体以外が作る雰囲気が写真に入りません。
 
また写真ということは「3D」じゃなくて「2D」なので、
距離感、深さ、高さ等も失って、印象はさらに弱くなります。
 
それを意識して置けば、解決方法も考えられます。
 
 
 
芸術なので決まったルールはありませんが、
撮る時に、下記のようなことを考えたら写真は大きく変わります。
 
 
 ◆写真として被写体の背景の周りの何が良い?私の今の印象を表現できる背景は何?
 ◆被写体の奥深さ、高さ、回りの空間等は、写真に写っているのか?
 ◆被写体とその背景のバランスはどうですか?被写体ばっかり?背景が多過ぎ?
 ◆被写体の置き場所は?
 
 
例の写真二枚についてこういうことを考えてみましょう。
 
2番目の写真では、下から撮ったから高さを感じさせます
 
表面に直接向かうのじゃなくて角から撮ったので、立体的に見えます。
 
背景の木と空で「上に向かうこと」又は「目線が上に引くこと」もあります。
 
比べて、1番目のは、それをあまり感じさせません。
 
 
 
もう一つの大事なことは、被写体の写真の中の置き場所
 
意識せずに被写体にカメラを向けて撮ると当然、被写体は真ん中
に写ります。
 
被写体の一番印象的になる場所は大半、真ん中ではないことが多くあります。
 
 
縦軸と横軸両方、3分の1又は3分の2の点に被写体を置いて見て下さい。
(決まったルールではないので、いろいろな場所を実験してみて下さい。場合によって真ん中も良い場合がありますね。)
 
2番目の写真の灯篭は、およそ横3分の2と、縦3分の1になっています。
 
この3分の1、3分の2のルールの例として、3番目もご覧下さい。
 
 

AF-P DX NIKKOR 18-55mm, f/5.6, 1/100s, ISO-100, 55mm.

 
 
上記の点を使ってもっと感動させる写真ができてきたら嬉しいです。
 
 
最後は題名の話。
 
「写真を撮る」ということは、存在している被写体を「カメラで拾う」だけじゃなくて、
画家みたいに、被写体とその周りのものは(主に自分の動きで)アレンジして、
「写真を作る」のです。
 
 
英語では、普通に家族記念写真などしか撮らない世界では
take a picture」と言いますが、写真家の世界では、
compose a picture」と言い方します。
 
この「compose」は音楽を作る時の「作る」と同じ意味です。
 
 
 
写真は写真家によって「作られる物だ」ということを心に置きながら、
これからも人の心に届けることができるような写真を作っていきたいと思います。
 
 
投稿者:Abhay(@AbhayLens
 
 
 

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