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たまには色の無い世界を見てみよう

皆さんは色の無い写真を撮ったことがあるでしょうか。
良く聞く言葉で言うと「白黒写真」と呼ばれている写真のことです。
「白黒の写真ってなんかカッコいい」
という理由で撮ったことがある人もいるかもしれません。
そう、なんかカッコいいんです。
 
さて、今回は私の職場からの帰り道の写真を色の無い写真で紹介します。
先に申し上げますと、面白い写真はありません(笑)
ですが「写真とは何なのか」を少し考えるきっかけになってくれると嬉しいです。
 
 
撮影場所:周南市商店街
 

SONY ILCE-7M3 SEL50f14z 1/50秒 f/1.4 ISO640

<ポイント>で濡れた床が光で表現できるように

この日は出先でミスをしてしまい、ちょっと落ち込んでいました。
駅から出ると追い打ちをかけるようにまで降りはじめてきました。
傘は無いけどカメラは持ち歩いているので、気晴らしに写真を撮ることにしました。
落ち込んでいるとき、私は色の無い世界を覗きます。
私のカメラはミラーレスなので、撮影設定を白黒にするだけでファインダーも白黒の世界になります。
一眼レフタイプの人は撮影設定を白黒にすると背面液晶が白黒で表示されるようになります。
色の無い世界、白と黒で構成されたその景色には今まで見えてこなかった物が見えてきます。

SONY ILCE-7M3 SEL50f14z 1/50秒 f/1.4 ISO640

<ポイント>一台だけ止めてあるバイクの色を抜く

駐輪場にバイクが止めてありました。
白黒にすると分かりませんが、綺麗な黄色のバイクでした。
きっと色が付いていると、一台だけが目立って目を引く写真になったことでしょう。
前回、見せたい物がきちんと写っていて、どう見せたいかが伝われば写真はそれで正解と書きました。
ですが、今回は黄色いバイクを誰かに見せたいわけではありません。
私が白黒で撮るときは、光と影で作られたその物を見せたいのです。

SONY ILCE-7M3 SEL50f14z 1/50秒 f/1.4 ISO800

<ポイント>居酒屋の窓に並べてあったの不規則さが面白くて

辺りは真っ暗ですが、飲み屋の窓から漏れる明かりは写真を撮るには十分の光でした。
木で作られた壁にガラス窓がはめ込まれ、中にはお酒が入ったが並べられています。
色は無くても、壁の木の質感や薄い窓ガラスがある事、飾られたの中にお酒が入っている事。
そして写真の左の方が影になり辺りが暗い事が分かります。
そんな当たり前の事を、色があるだけで見逃してしまうことがあります。

SONY ILCE-7M3 SEL50f14z 1/6秒 f/1.4 ISO6400

<ポイント>雨宿りしているを明るく補正して撮影

真っ暗な小道に白黒のがいました。
の目がわずかにでも光らなければ気付かなかったと思います。
雨宿りをしているのか近付いても逃げなかったので、一枚撮らせてもらいました。
フワフワとした毛並みにピンと伸びたヒゲ。
真っ直ぐこちらを見る瞳は少し潤っているようにも見えます。
石の上は寒いのか、座っているのは他とちょっと違うコンクリートでできた場所。
1/6秒という遅いシャッタースピードですが、動かずにいてくれたので綺麗に残せました。

SONY ILCE-7M3 SEL50f14z 1/50秒 f/1.4 ISO320

<ポイント>スポットライトで照らされたバーの看板煉瓦の風合い

煉瓦の積み重なり方が面白く、一つ一つの風合いがはっきり出ています。
バーの看板も文字だけが浮いて見えて、スッと目に入るかと思います。
右の階段は店内へと続く階段ですが、布が貼ってあるようにも見えますね。
白と黒の世界ですが、白と黒だけでもたくさんの色があるように感じます。
この写真に写っている白い部分はどこにあるでしょうか。
スポットライトが当たっている場所は真っ白になっていますね。
よく見ると階段の角にある銀のフレームも真っ白な部分があります。
逆にそうではないところは灰色や鼠色になって見えますね。

SONY ILCE-7M3 SEL50f14z 1/50秒 f/1.4 ISO2000

<ポイント>あらゆる物の質感を意識して残す

コンクリートにできた水たまり。
ライトに照らされたエアコンの室外機。
光と影で作られたその物達の質感を感じてもらえるでしょうか。
私たちは普段、光の中にいて、反射してきた光を色として捉えて認識しています。
カメラも同じで、レンズから入ってきた光を色としてフィルムやセンサーに映します。
その色を抜いた時、本当にそれをその物として捉えられるでしょうか。
石なら石のように、金属なら金属のように、動物なら動物のように写せているかどうか。
色の無い世界にはその物の本質が見えるように感じます。
ライトで照らされた室外機、きっともう古いのでしょうね。
少しくたびれているようにも感じます。

SONY ILCE-7M3 SEL50f14z 1/50秒 f/1.4 ISO3200

<ポイント>光と影

写真の事を英語で”photograph”(フォトグラフ)と言います。
“photon”()の”graph”(画)で”photograph”です。
で画を作る人の事を”photographer”(フォトグラファー)と呼びますね。
私のように写真を撮る人は誰だってフォトグラファーです。
さて、日本語では写真を撮る事を「撮影」と言います。
写真を撮る=撮影=を撮る。
私たちはで作られたを撮り、写真として残しています
色の無い世界は、本来の写真その物なのかもしれません。

白黒の写真を撮り始めると「」と「」に意識が向くようになります。
そこから「形」や「質感」が意識できるようになると、また違う視点を持つことができます。
それらはきっと、普段の写真をもっと良い物に変えてくれるはずです。
なんかカッコいいから始める白黒の写真。
ちょっと撮ってみませんか。

投稿者:FENCER @god_fencer(Twitter)  @sin_fencer(instagram)

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