アートアクアリウムを綺麗に残そう

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SONY ILCE-7M3 SEL50F14Z 1/50秒 f/1.8 50mm ISO200

ただいま東京日本橋にてアートアクアリウム2019が開催されております。
素晴らしい演出と綺麗にライティングされた金魚達は撮影スポットとしても大人気です。
ですが、スマートフォンやコンパクトデジカメではうまく残せない難易度の高い場所でもあります。
一体何が難しいのか、どう撮ればいいのかを去年のアートアクアリウムの写真で紹介してみたいと思います。

SONY ILCE-7M3 SEL50F14Z 1/50秒 f/1.8 50mm ISO500

まず暗い!とにかく暗い!
綺麗な光を演出するには対となる闇が必要です。
結果、会場全体がとても暗く、写真その物も暗い写真になってしまうのです。
では写真を明るくするにはどうすれば良かったでしょうか。
カメラはF値とシャッタースピードとISO感度の3つで明るさを調整しています。
写真を明るくするには
1.F値を下げる
2.シャッタースピードを遅くする
3.ISO感度を上げる
のどれか、または複数を調整すればいいのです。
カメラをMモード(マニュアルモード)にすると全ての設定変更が可能です。

SONY ILCE-7M3 SEL1635GM 1/30秒 f/2.8 16mm ISO640

1.F値を下げる

大半のレンズには絞りという機構が付いていて、レンズに入る光の量を調整することができます。
その光の量がどれぐらいレンズに入ってきているよ、というのを表した単位が「F値」です。
F値はレンズの絞りを開けていくほど値が下がっていき、絞りが一番開いたF値を「開放F値」と呼びます。
つまりF値が低ければ低いほど、光をたくさん取り込むことが出来て明るい写真になるのです。
F値はレンズの焦点距離を有効口径で割って計算するのですが、この辺はいつかお話しましょう。
あ、ちなみにF値のFは「焦点」を意味する「focal」からきています。
知らない人も多いので、カメラ友達に自慢してみてくださいね。

SONY ILCE-7M3 SEL50F14Z 1/50秒 f/1.8 50mm ISO500

2.シャッタースピードを遅くする

シャッタースピードを遅くするとカメラのセンサーに光が当たる時間が長くなります。
デジタルカメラはセンサーに当たった光をデータとして記録しているので、長く光を当てる程明るい写真になるのです。
つまりシャッタースピードを2秒にすればその2秒間で起きた事をセンサーが記録し写真に収めることができるのです。
と、いう事は2秒間で金魚が動いてしまえば、その動きも記録してしまうわけです(被写体ブレ)。
そして2秒間1ミリも動かずにカメラを構えていることも大変です。
カメラが動いてしまえば写真全体がブレてしまい、鮮明な写真にはなりません(手ブレ)。
シャッタースピードを遅くしての撮影はアートアクアリウムでは難しいかもしれませんね。

SONY ILCE-7M3 SEL50F14Z 1/50秒 f/4.5 50mm ISO2500

3.ISO感度を上げる

F値、シャッタースピード、ISO感度の3つの中で一番フワッとした存在がこのISO感度でしょう。
デジタルカメラのISO感度とは、センサーが受けた光の量を増幅する電気信号での処理の事を言います。
ISO感度100を基準として、200になると2倍明るく、400になると4倍明るくなっていくのです。
え、じゃあ明るくなるようISO感度をどんどん上げればいいんじゃないの?となるのですが、
ISO感度は数字が上がるほど電気信号から発せられたノイズという物も増幅してしまいます。
写真がザラザラしたり(輝度ノイズ)、違う色が混ざったり(偽色、カラーノイズ)した写真を見たことがあるかもしれませんね。
ここは実際に撮れた写真と相談してどこまでISO感度を上げるかを決めておきましょう。

つまり今回のアートアクアリウムでは

1.F値をできるだけ下げてレンズの光量を稼ぐ
2.シャッタースピードを金魚が止まって手ブレしないぐらいに設定する
3.ISO感度を調整して全体の明るさを決定する
(カメラによってはISOオートでうまく調整してくれるものもあります)

と自分の求めている明るさに設定できるようになります。

SONY ILCE-7M3 SEL50F14Z 1/50秒 f/1.8 50mm ISO1000

そうそう、写真を明るくする外的要因だと
・フラッシュを使う
・ライトで照らす
なんてことも出来るのですがアートアクアリムでは絶対にやめましょう。
他のお客様の迷惑にもなりますし、金魚にも良くありません。
また、アートアクアリウムではフラッシュの他にも、三脚、一脚、自撮り棒、動画の撮影も禁止されています。
撮影者のちょっとしたマナー違反で、アートアクアリウムでのカメラ撮影が出来なくなるかもしれません。。
マナーはしっかり守ってくださいね。

SONY ILCE-7M3 SEL1635GM 1/40秒 f/2.8 34mm ISO640

さて、ここまでで明るさの調整はできました。
いやでも全然分かんないんですけど!っていう人もいるかもしれません。
そんな時はカメラのモードをT(ニコンはS)モード(シャッタースピード優先モード)にしてみましょう。
シャッタースピードを金魚が止まる、かつ手ブレを起こさないスピードに設定するだけで大丈夫です。
試しに何枚か撮ってみてちょうどいいシャッタースピードが見つかれば、その他はカメラさんが設定してくれます。
私の場合はシャッタースピード50分の1秒で金魚がブレずに撮影できています。
シャッタースピードが良く分からないという人はAモード(絞り優先モード)にしてF値を限界まで下げてみましょう。
レンズによっては多少金魚がブレるかもしれませんが、オートよりも明るく綺麗に撮れますよ。

あとはピントを合わせてシャッターを切ればOK!…なのですが、ここで次の難関、ピント合わせがやってきます。
アートアクアリウムではピントが合ったと思ったら水槽部分や全然違う場所に合っていたなんてことが良くあります。
見せたいものにきちんとピントが合っていないと写真として成立しません。
慣れない内はオートフォーカスのエリアを中央一点にし、カメラの真ん中にだけピントが合うように設定しましょう。
ピントが迷うことなく真ん中にだけ合うので、仮に水槽に合ったとしてもリカバリーしやすくなります。
気に入った金魚がいたらカメラの真ん中で追いかけてみてくださいね。

SONY ILCE-7M3 SEL50F14Z 1/50秒 f/1.4 50mm ISO250

SONY ILCE-7M3 SEL50F14Z 1/50秒 f/5 50mm ISO2500

最後に、アートアクアリウムに限ったことではありませんが写真に持たせる情報量です。
いろんな展示がしてあるアートアクアリムですので、入れてある鉢を含めていろんな角度から撮ってあげましょう。
そこに何を入れるかは撮影者次第です。
今回は二枚の写真で見比べてみましょう。
一枚目は説明的な写真ですね。
この金魚は「黒らんちゅう」という金魚でこういう鉢で展示されていました。
全体を写すことでアートアクアリウムの状況が分かりやすく見る人に伝わります。
二枚目は見る人に想像させる写真です。
鉢全体を写していないので、どういう鉢に入っているのかがわかりません。
円柱なのか平皿のような物なのか水晶のように丸いのか、見る人次第です。
黒い金魚も、金魚に詳しくなければ名前も分からずに終わってしまいますが雰囲気が伝わる写真です。
どちらの写真が正解というわけではないので、見せる相手に合わせて写真に含める情報量を決めておきましょう。
ただ、どちらの写真にも「金魚がアートとして展示されていた」という情報だけは入れています。

SONY ILCE-7M3 SEL50F14Z 1/50秒 f/1.4 50mm ISO400

いかがでしたでしょうか。
今回使用した写真は、去年博多で行われたアートアクアリウム2018での写真です。
日本橋で行われているアートアクアリウム2019はさらにパワーアップしているとのこと。
私もぜひ見に行きたいのですが、なかなか連休が取れずに東京まで足を運べません。
アートアクアリウム2019は下記の期間中開催していますので、素敵な写真が撮れたらぜひSNS等にアップしてくださいね。
皆さんの写真を楽しみにしております。

 


 

ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム 2019 〜江戸・金魚の涼〜 &ナイトアクアリウム
会期
2019年7月5日(金)−9月23日(月・祝)/会期中無休

開催時間
日−金曜日 11:00−22:30(最終入場 22:00)
土・祝前日 11:00−23:30(最終入場 23:00)
アートアクアリウム 11:00−19:00
ナイトアクアリウム 19:00−上記各曜日に準ずる

会場
日本橋三井ホール
(東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町1 5F[エントランス4F])

入場料(税込)
一般(中学生以上) 1,000円
子ども(4歳以上 小学生以下) 600円
3歳以下 無料
※小学生以下は、保護者要同伴。

撮影カメラ情報:SONY ILCE-7M3 SEL50F14Z

 

投稿者:FENCER

Twitter:@god_fencer

Instagram:@sin_fencer

 

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